米国債相場、総額1250億ドルの入札が試練に－雇用統計など受け上昇後

米労働市場の需給緩和を示す最初の明確な兆候が見られ、債券トレーダーは歓迎した。
パウエルＦＲＢ議長（5月1日）Photographer:AlDrago/Bloombergパウエル議長、年内金融緩和の賭けを慎重に積み上げており、米金融当局の政策に敏感な米2年債利回りの低下が市場を主導する形となっている。
　さらに、今週は四半期定例入札の一環として米10年債と30年債の計670億ドルの入札も行われる。
　リンドブルーム氏は期間が長めの米国債に比べ、2年債や5年債など期間短めの国債の方がアウトパフォームするとみている。
　底堅い成長や根強いインフレを示すデータを背景に、トレーダーは先週までの1カ月間に年内に見込む利下げ回数を減らしてきた。
　利下げがあれば、2年債や30年債の見通しは投資家にとって魅力を欠くことになる。
　その上で、「長期債がいつ魅力的になるか、予想するのは難しいとコメントした。」