米S&P500種、バリュエーションの高い壁に直面-過去10年の好調後
記事を要約すると以下のとおり。
米株式市場の過去10年間にわたる並外れた好パフォーマンスは、誠実に長期保有の投資戦略を取って人々に他のいかなる資産クラスをも上回る高リターンをもたらしてきた。 「過去10年間の株式市場の再現を目にするには幸運が重ならなければならないと指摘。」こうした数字に上昇継続を妨げるものはないものの、バリュエーションが現時点のような高水準にあることから、好パフォーマンス再現に必要な試練の大きさが計算から明らかとなる。 同氏の観点から、株式強気派に問題となるのは十年間増大が続いた後のバリュエーションだ。ブルックス氏は、過去10年間の年間増益率が実質ベースで比較的高めの4.5%となったとしても、S&P500種が好パフォーマンスを繰り返すことができるようになるには、CAPEが55倍とこれまで耳にしたことのない数字に達する必要があると同氏は計算する。「大型の金融刺激策により株価収益率が大幅に上昇した。」 一方、ブルックス氏の計算では、年間の実質増益率が6%に改善したとしても、過去10年間に匹敵するリターンの好パフォーマンスには、CAPEは50倍に達しなければならず、それはドットコム・バブル期に付けたピークを上回ることを意味する。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の集計データによると、24年増益率のコンセンサス予想は11%、25年は12%だ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米S&P500種、バリュエーションの高い壁に直面-過去10年の好調後