ジェーン・ストリートの秘密戦略露呈か、法廷闘争に市場参加者釘付け

自己勘定トレーディング大手、米 ジェーン・ストリート・グループが10億ドル（約1550億円）を稼ぐのに用いたといわれるオプション戦略。
　問題となっている戦略の詳細は不明確なままだが、このケースは、過去10年間で相場が急騰しオプション契約取引数で世界最大となったインド市場で、手の内を明かさない高速取引会社の錬金術を垣間見る貴重な機会となった。
「インドのマーケットメークは非常に競争が激しくなっており、マイクロ秒単位ではなくナノ秒単位の戦いになっている」と述べた。
　「新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）終息後、デリバティブ取引に参加するリテール投資家が増えており、これらのプレーヤーは複雑なマーケットメーカーのポジショニングに惑わされている可能性があると、エクイラス・セキュリティーズのデリバティブ取引責任者でテジャス・シャー氏は述べた。」
　インド市場はそのリスクにもかかわらず、国内外のマーケットメーカーから依然、潜在的に魅力的な市場とみなされている。
「米国を除いて、これほどの機会を提供できる市場はインドくらいしかない」と述べた。