ユーロがキャリー取引の調達通貨にも-ゴールドマンとJPモルガン
記事を要約すると以下のとおり。
欧州中央銀行(ECB)の利下げが近づいていることからユーロはキャリートレードの資金調達通貨として有力な候補になり、さらなる下押し圧力にさらされている。ユーロ圏の政策金利はマイナスだったため円を借りるコストは低く、円は過去数十年で最低の水準まで下落した。しかし、トレーダーらは日本銀行の利上げが近いと確信するようになり、代替通貨を探している。 ラガルド氏は25日、利下げに対するスタンスは変わらないと主張したにもかかわらず、経済成長の停滞、賃金上昇圧力の冷え込み、ディスインフレの継続を認めたことで、トレーダーは4月の0.25ポイント利下げをほぼ完全に織り込んだ。 ゴールドマンはインド・ルピーに対してユーロが下落するとみており、約3%下げて1ユーロ=88ルピーになると予測している。ユーロは年初来で1.6%下落している。 ブルームバーグがまとめたデータによると、ユーロを借りた場合のリターンは11%だった。 本格的な乖離 クレディ・アグリコルCIBのG10通貨調査責任者、バレンティン・マリノフ氏によると、顧客はメキシコ・ペソ、レアル、ルピーに対するユーロのショートについて話しているという。両氏は共にスイス・フランを挙げ、セイジャー氏は中国人民元も勧めている。ユーロで借り入れ、トルコ・リラ、南アフリカ・ランド、チリ・ペソを買っている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ユーロがキャリー取引の調達通貨にも-ゴールドマンとJPモルガン