楽天Ｇがモバイル部門で人員削減、財務強化で投資家に配慮－関係者

楽天グループがモバイル部門の人員の削減に着手したことが、10日までに複数の関係者への取材で分かった。
株価は年初来約4割下げ、時価総額は1兆1000億円程度まで減少。
　楽天Ｇは苦戦しているモバイル事業を立て直すために外部の投資家による資金援助を模索したこともあった。
　19年に携帯電話サービスを開始した楽天モバイルは早期の割り当てを求めているが、競合各社の反応は厳しいユーザー獲得競争の中、苦戦を続けている。
　楽天Ｇのモバイル事業－赤字は拡大傾向に－出典：会社資料　　ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、マービン・ロー氏らはリポートで、楽天の収益はモバイル事業の契約数は4－6月期（第2四半期）に22万件減少、同セグメントの営業損益は1243億円の赤字）との比較では損失幅は縮小した。
さらに、同事業の利用者数の短期的な増加の可能性については「視界は不良」との見解を示した。
関係者は、楽天がバランスシートを健全に見せることができれば、実行力のある投資家を引きつけることができる可能性があると述べた。