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米金利先高観が世界を揺らす、震源地はパウエル議長-各国にジレンマ

記事を要約すると以下のとおり。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が世界の中央銀行関係者を厳しい状況に追い込んでいる。
パウエル氏の発言後、2年債利回りは5%台に乗せ、ドルは値上がりした。
しかし、緩和に着手しなければ成長を脅かす恐れがある。
円相場が34年ぶりの安値に沈んでいることで、日本銀行の植田和男総裁はマイナス金利解除という歴史的な転換に続き、近い将来に再び利上げを迫られる恐れがあるとエコノミストはみている。
インドネシア銀行(中央銀行)は長引く通貨安で、すでに昨年10月に利上げを余儀なくされた。
アジア通貨と株が軒並み安-ドル高と元安レート、勢い欠く中国成長で  以下、パウエル議長の発言を受けて世界が直面する課題をまとめた。
とはいえ、リスクがないわけではない。
ラガルド総裁は16日、「大きな衝撃や予想外の事態がない限り、ECB当局者は世界の金融政策運営においてFRBから独立していると主張しているが、ECBは6月6日の次回会合で初回の利下げを決めるべきだと明言。」
今年と来年は追加利下げが必要だろう。
ECBは6月に利下げ、年内と来年は追加利下げが続く-仏中銀総裁円のリスク    円相場が今月、1990年以来の安値に沈んだことで、日本では利上げ圧力が高まりそうだ。
「米国のインフレと政策金利が高止まりすれば、中国が政策金利を引き下げる可能性は非常に低くなる」とし、そうなれば中国指導部は景気下支えで財政政策への依存度を強めるだろうと述べた。
TradersFavorASingleBankofEnglandRateCutThisYearMoneymarketsparewagersafterhotUKinflationnumbersSource:BloombergNote:Pricingderivedfromswapstiedtopolicymeetingdates  ところが、米国の動向により英中銀の利下げ見通しは揺れ動いている。
 ハーグリーブス・ランズダウンの投資分析・調査部門責任者エマ・ウォール氏はブルームバーグテレビジョンで「英国が利下げを急ぎすぎれば、非常に魅力的になった米国債市場へとマネーが流入し、ポンドは下落する。」
豪・ニュージーランド    ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁は、積極的な利上げが景気後退を招いたことを受けて、年央までに利下げを開始するとの見方が高まっていた。
 隣国オーストラリアでは、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの各国中銀が従来予想よりも利下げ幅を縮小すると予測している。
「同地域の中銀は米国との金利差とおよび潜在的な資金フローへの影響を注意深く監視している」と述べた。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米金利先高観が世界を揺らす、震源地はパウエル議長-各国にジレンマ

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