24年度予算12年ぶり減､２年連続110兆円台－金利上昇への備え急務

政府は22日、2024年度予算案を閣議決定した。
防衛力強化に伴い防衛関係費も16.6％増の27兆90億円。
国債利払い費の前提となる積算金利を17年ぶりに引き上げ、同0.8ポイント高い1.9％に設定したことが影響する。
財源不足を新規国債発行で穴埋めし、債務が積み上がる構図は変わっていない。
まずは、政府が掲げる25年度の基礎的財政収支（プライマリーバランス、ＰＢ）黒字化を早期に図る必要があるとしている。
新規国債が減っても公債依存度は31.2％と、23年度は当初予算） 　　24年度の一般会計のＰＢ赤字は前年（10兆7613億円）から8兆3163億円に縮小するものの、黒字化の達成が厳しい状況に変わりはない。
宮前氏は、25年度の黒字化達成に向けて「今回の予備費圧縮で一歩前進。」
　鈴木俊一財務相は臨時閣議後の会見で、財政状況が引き続き厳しい中で「歳出歳入両面でさまざまな取り組みをし、国債発行額も減額できた。」